たぶん昭和の時代に世の中に蔓延した、「男は強くなければならない」という思想。
令和になった今でも、根強く社会の中にはびこっている気がします。
愚痴を吐く男に対して女性たちは、「キモイ」「男なんだからしっかりしてよ」なんて言うし。
男の側にも「男が弱音を吐くなんてみっともない」と自分を縛る意識があるし。
実に根強く「男は強くなければならない」が残っていると思います。
ネガティブな統計ですが、実は自分で死を選んでしまう割合は男の方が多いのだとか。
その原因のひとつは、本音を周りに話せなかったり相談できなかったことで、悩みを内に溜め込んで思いつめた結果ということもあるようです。
女性はどういうわけか、誰かに話をすることが自分の気持ちをラクにすると、本能的にわかっているんじゃないかと思います。だからよく「女は良くしゃべる」なんて言われるのでしょう。
特に具体的な悩みの解決法が得られなかったとしても、とりあえず話すことで気持ちをいったん軽くするという術を知っている。
一方で男って、誰かに話すことの効果ってあまりピンとはきていない気がします。
男って、話に結論をつけたがりますよね。
結論が出ない会話なんて、意味が無いと思っている節がある。
誰かに弱音を話す以上は、その原因を払拭するような効果が無ければ意味が無いと思いがち。
でもそんな効果はなかなか得られないから、「話すだけ無駄」と思ってしまうことになりやすい。
で、誰にも弱音を吐き出せなくなる。
そんなループにハマっていること、ないですか?
一発で結論が出ないとしても、その弱音、吐き出してみませんか?思いのほか気持ちが軽くなったりするかもしれないでしょ。
男だから弱音を吐いちゃいけないなんて言う風潮、今どき古いです。
男だって人間、悩みがあるのは当たり前です。
もし知っている人間に弱音を吐くのが恥ずかしいなら、赤の他人に吐き出してみてください。
赤の他人なら後腐れ無し。
個人名を出して文句を言ったって、その話が回りまわることはありません。